ZORO祭り2666 奉納TRPG
トーキョーN◎VA The detonation #1 GIG 「あいのうた」

presented by pal

 

止まった手のひら ふるえてるの 躊躇して
この空の 青の青さに心細くなる

心に 心に 傷みがあるの
遠くで蜃気楼 揺れて

汚れた世界に 悲しさは響いていない
どこかに通り過ぎてく ただそれを待つだけ

 

体は 体で 素直になる
涙が止まらない だけど

ここから何処へ行っても 世界は夜を乗り越えていく
そしてあいのうたが 心に響きはじめる

私はうわの空で あなたの事を想い出したの
そしてあいのうたが 響きだして Mu...Yeah Ha...
私はあいのうたで あなたを探しはじめる

 

copyright YEN TOWN BAND / Swallowtail Butterfly

 

 

 

 

一 人 目 の 歌 姫 の 章
〜 誕  生 〜

 

Soul-Singer” レムリア=ガーネット  KABUKI◎.??????????●.??????????

「私にはやっぱり歌しかないから…どんなことがあっても、歌を嫌いにはなれないわ」

彼女はモニタ越しに私の目を見つめて、そう言った。
そこにはもう、見えない影に怯える姿も
自分の存在価値を見失い、
空虚に囚われていた過去の面影も存在していなかった。

光を湛えた眼には希望が宿り
発せられる言葉は微かなものだったが
確かにそこには力強さが感じられた。

「1曲、聴いてもらえますか?」

 

 

二 人 目 の 歌 姫 の 章
〜 孵  化 〜

 

MAYAKASHI◎.??????????●.?????????? Sister ロサ=クライン

 

あの子は本当に素直で優しい子でした。
それはもう手のかからない良い子だったんですよ。
とっても歌が好きな子で、自分でもよく歌っていましたし
私はあまり歌は上手ではなかったんですけど
こんな私にさえ「お歌を聴かせて」ってよくせがんできたものです。

そう言うと老シスターは
歌と呼ぶにはあまりに簡素なメロディを口ずさみ始めた。
簡単なフレーズの繰り返し…シンプルだけれど、どこか懐かしさが感じられる。

 

少し昔の事を語ってしまいましたね。
お忙しいところ申し訳ありませんでした。
どうか…あの子の事をよろしくお願いします。

貴方と貴方の行く道に救世主様のご加護がありますように…

 

 

三 人 目 の 歌 姫 の 章
〜 あ い の う た 〜

 

Σειρήν  エイレーネ  KABUKI◎.??????????●.??????????

聞いて!聞いて!超ビッグニュースよ!
ふふーん、なんだと思う?え?新しい男が見つかったのかって?

このバカっ!

そんなツマンナイことでわざわざボクがキミのこと呼ぶはず無いでしょ!
え?ちがーう!そんな安っぽい話なんてどーでもいいのっ!

もう、いいから黙って聞きなさい!
ふふん、実はね…聞いて驚きなさい!
エイレーネさん、なんとメジャーデビューが決まっちゃいましたっ!

どう!?すごいでしょ!?
メジャーよ、メジャー。これでボクもN◎VAのミュージックシーンに仲間入りだよ!
あー、うれしいなー、ホント。

え?だってさ、N◎VA中のみんなにボクの歌を聴いてもらえるんだよ?
こんなにステキなことって無いじゃない!
みんなにボクの歌を聴いてもらってさ、みんなに幸せになってもらうの。
ね!?すっごくワクワクしてこない?
ずっとさ、夢だったんだ…ボクの…

 

 


 

混沌と災厄の街と
歌を愛して止まない
全ての人に
このお話を捧げます

今まさに
ステージに立たんとする
三人の歌姫が奏でる
三つの小さな
歌を
貴方に