›January 29, 2006

我々だって情報の発信者なんだ

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先日、広報広告業界の最前線に身を置いてご活躍されている
とあるお方から色々とお話を聞く機会がありまして。

ワタシが企画した、
社会教育関連施設職員を対象にした研修講座で
広報広告についてご講義頂いた講師役の方なのですが。

ちょうど研修の時期がライブドアショック真っ只中であり、
おりしも研修の中でホリエモンについてのお話も挙がりました。
中々興味深いものがありました。


この手の報道のやり口は
ダッチロール、またはダッチロール現象と呼ばれていて
よくよく見られる事なのだそうです。

簡単に言うと、「持ち上げて、落とす」と言う事で
まぁ説明する必要もありませんね。
ITの寵児といいだけ持て囃しておいて、
綻びが見つかったとたんに掌を返したようにバッシング。
こうすることで倍以上の報道効果とインパクトを生み出し
世間の関心を一気に集める事ができる、
使い古された手段ではありますが
これが今もって絶大なる効果を持っていることは
現状をご覧になっていただければ明らかかと思われます。

何もこれは報道の分野に限ったことだけではなくて
広報広告業界でも似たような手法は使われいますし、
対人関係においてでも、
色々と心当たりのある方はいらっしゃるのではないでしょうか。


事実や真実を伝えていれば
報道や広告広報といったメディアがその役割を果たしている、
と言うのは、もう時代錯誤と言えます。らしいです。
ライブドアが著しいIT業界躍進の波に乗って業績を伸ばし、
日本の経済・産業界に大きな衝撃を与えたのも事実。
そのやり方に法を逸脱した部分があり、後ろ暗かったのも事実。
(あくまで報道されている事が真実だったとするのであれば)

大切なのはこのような事件・事象が起きた「本質」はどこにあるのか
目の前で起きる事実だけに囚われないで
その背景にある事象の「本質」の部分まで切り込んでいく、
そういうメディアや動きが殆ど見られていない今の状況を
大変に危険視しておられておりました。
同時にメディアとしての成熟度が足らないとも。

これからの潮流は間違いなく「本質」を捉える事であり
「本質」を捉えるためには発信者であり受け手である我々も
「頭」を使って「考えて」情報を受けていかなければ
この情報過多時代に飲み込まれていきますよ。


講師の方がちょっと楽しそうに語るのを横目で見ながら
自分でも色々と考えさせられる数時間でした。

「本当」と「本質」の違い、難しいお話です。

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