›August 27, 2009

ソードワールド2.0オンラインセッション GMのつぶやき その2

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だいぶ前に書きっぱなしだった
SW2.0のオンラインセッションに関するエントリーその2です。
前回のエントリーを書き終えた後で、改めて読み直してみると
多分、プレイヤー視点でのレポートを先に読んでおかないと
何のことだかさっぱりだと思いますので、
まず先にこちらをお読みいただくことをお勧めします。
(ただし、3回目のログはありません。悪しからず)

その上で、GMがどんなことを考えながら
シナリオを作って、マスタリングを実施したのか
ご覧いただければと思います。

 
 
(ですます調は一旦お休み)
オンラインセッション3回目:忘れられたファクトリー
 
 
フィールドアドベンチャー、シティアドベンチャーと続いたので
純粋なダンジョンアタックがやりたくなって企画した第3回目。

今、ワタシがマスタリングしているSW2.0のオンセシリーズは
純粋なキャンペーンとは考えていないため、
参加メンバーも特に固定していないし、
各ストーリーも必然性を持った連続性は持たせていない。
まぁ、同じ地域で起きる事件を時系列的に追っていくというイメージか。
当然、大きな事件があればそれはメインストリームとなり
他のシナリオにも色々と絡んでくることにはなるだろう。
だからといって、毎回参加していなければいけない
なんてことにはしたくはないし、するつもりも無い。
ゆるやかーに、大きな流れにのりながら
シナリオを続けていくのがこのオンセの進め方である。
と、少なくとも自分がGMの際には思っている。

誰だったか、SW2.0用にこさえた冒険者登録所が
「まるでドラクエのルイーダの酒場だ」と言っていたが
まさに、そうなって欲しいという想いがある。


話がややそれてしまったが、3回目。
2回目のセッションで蛮族と魔道機械の絡みを少しネタにしたので
これを利用したセッションにすることを画策した。
また、上述したように今回はダンジョンアタックをやろうと思っていたため、
そうなるとこれはもう、魔動機文明時代の遺跡探索しかあるまい。

蛮族が魔道機械を操っていた…これはなぜか?
答えは、蛮族が魔動機文明時代の遺跡を見つけ
そこから機械を発掘したから、としよう。
そうすると、じゃあその遺跡は何処にあるのか、
そして内部はどうなっているのか?
まだ手を着けられていない機械が眠っているのであれば
これは早いうちに手を打たないと
いずれエイラスにとって脅威となりうる。

そこで、今回はマギテック商会から
発見されたばかりの遺跡の調査の依頼が
舞い込んでくるという導入にしてみた。

シナリオ自体は普通のどこにでもあるような
ダンジョン探索もののシナリオ。
工夫らしい工夫は全く入れていない。
序盤にブロブを2匹出したら、思いの外、戦闘が長引いてしまった。
これはさすがに引き返すと思ったんだがなぁ…

2回目のセッションのラスボス戦が
あまりにも呆気なく終わってしまったので
3回目は少し強いのを出してやろうとして
ドゥームを出してみたのだが
PCたちには退却されてしまった。
まぁ、ボス戦は回避可能な設定にしていたので
逃げるという選択肢も当然ある訳だが
やや尻切れトンボになってしまった。
退却した場合でも何か別の盛り上げ方を用意しておくべきだった。
これはGMのミス。反省しなければいけない。


オンラインセッション4回目:呪われた村 改め 呪われたリザードマン
 
 
やや間が空いて実施された4回目のセッション。
ここまで蛮族絡みのシナリオを続けたので
一旦、蛮族からは離れたシナリオにしようと思っていた。
とは言え、結局今回も蛮族を出しちゃったけど。

ふとそれまでのセッションを思い出すと

●シナリオ中に出した敵の種類
・蛮族
・動物
・魔法生物
と、偏っていたため今まで登場させていない種類の敵、
そうだ、敵として人間を出していないじゃないかと思い、
「悪い人間」が出るシナリオを作ることにした。

あとは、普段はよくシナリオ上で使うアンデッドモンスターも
まだ一度も出していないのでこれも出すことに。
そうすると、アンデッドを操るネクロマンサーを出さねばなぁ
というのが4回目のシナリオ作りの入口だった。

よくあるのは、村が襲われて
皆がゾンビと化してしまう類のシナリオだが
さすがにこれはありきたり。
かと言って、その基本線は非常に使いやすいので
捨ててしまうのは惜しい。
何より色々と考えてシナリオを作る時間も無かった。

そこで、パワープレイプログレス(笑)の付属シナリオを改変する形で
辺境の村と蛮族とネクロマンサーの奇妙な共存バランスが
崩れたことで引き起こされた事件というように仕立ててみた。

プレイ結果としては極めて普通。
ちょっとPCたちの暴走が目に余るようになってきたが
抑え役のPCが上手く御してくれているうちは大丈夫だろう。
これが効かなくなってきた場合には
それ相応の展開を用意しなければならない。

残念ながら、4回目のセッションも
ボス戦はあっさり風味で終わってしまった。
3〜4レベル帯のPTだったので
5レベル操霊術士(真語3レベル持ち)と
5レベルアンデッド1体、4レベルアンデッド1体の
合計3体の敵を用意したのだが多勢に無勢。
1体ずつ各個撃破されてしまった。
こちらは操霊術士のスパークでPTを削るので精一杯。
グラスランナーグラップラーが敵を投げて、
周りの連中が倒れた敵を囲んで
ザクザクと槍を突く黄金コンビネーションは
ちょっとなんとかせねばなぁ。
1レベル程度の雑魚を壁代わりに大量に出して
乱戦エリアを構築し、操霊術士をカバーするくらいの
準備はしておくべきだった。
グラスランナーうぜぇ。

それと、1回目のセッションで登場させたNPC(エルフ・♂・追剥)を
4回目で再登場させてみた。殺されかけたけど。
PCたちの容赦無さに、「お前ら空気読めよ」とも思ったが
まぁ仕方ない。殺されなかっただけでも良しとしよう。
これでまた忘れた頃に再登場させられる。


オンラインセッション5回目:マジックマッシュルーム
 
 
4回目の実施からさらに間が空いて5回目のオンセは行われた。
その間、GITEI RDやD&D4版、SW2.0オフラインキャンペーンなど
いくつものキャンペーンが順調に進んでいるようで
ここに来てのZOROメンバーのTRPG熱の高まりを感じている。
どうしたお前ら。

さて、SW2.0のオンセも5回目を迎えるわけで
通常のキャンペーンならばそろそろ大きな展開が用意されているものだが
そこを敢えて普通のシナリオを実施する事にした。
張りまくった伏線の回収は次回以降と言うことで。
もっともコンセプトがコンセプトなので特に回収しないかもしれないけど。

今回は2回目に実施して以来のシティアドベンチャーにしてみた。
毎回毎回ダンジョン探検で締めるってのも芸が無いしね。
しかしながら今回もシナリオを練る時間がほとんど無くて
web上で公開されていたシナリオをほぼそのまま利用させてもらう事とした。
出展先はこちら
こちらのアースドーン用シナリオの『美食の哀しみ』と言うシナリオを
SW2.0用に少しだけリファインして使用。
銅大さん、ありがとうございました。

シナリオについては既存のものをそのまま利用させてもらったんで特記は無い。
同時期に進んでいるSW2.0のオフラインの方のキャンペーンで
マウンテン=ヒルというNPCが出てきていたので、
対抗してシーフィールドという美食家を出してやった。
みんな美味しんぼが好きだなぁ。

セッションの方は特に問題なく進んだ感じ。
スカウト技能持ち以外のキャラクターにも
それなりに活躍できるように配慮はしてみたつもりである。
ただ、ラスト直前でPT内の意見が割れて
そこからエライ時間が掛かってしまった。
結果、ラスト周りが少しだれてしまった感は否めない。
もう少し上手い情報提供とPCの誘導を心掛けるべきだったかもしれないが
PT内で意見が割れるのもTRPGの醍醐味だよね?

今回、ちょっとバランス取りに時間を掛けたのがボス戦。
毎回毎回仰々しく出してはあっさり撃破されてしまい
1回目のセッション以降、スリルのある戦闘を
なかなか楽しんでもらえていなかったため
今回はギリギリのラインを狙ってみた。
一人くらい殺してもいいかなぁというバランスで。
(もっとも生死判定が甘いので、死にはしないだろうが)

工夫は2点。
1つはボスを魔法使いにして魔法制御を持たせた。
これで屋内でも乱戦エリア関係なく範囲魔法がぶち込めるようになる。
実際の戦闘でもPC相手にのみファイアーボールが炸裂して
かなり危ういところまで追い詰める事ができたと思う。
折角、防御点を高めたリルドラケンには申し訳ないが。
もう一つは、ボスの護衛にブロッキングを持たせた点。
毎回のボス戦闘でよく見られるのが、
護衛を各個撃破→護衛が乱戦エリアを維持できなくなる
→後ろに控えてるボスに突撃→あっさり終了
この流れである。
そこで護衛の継戦能力を少し高めに設定しつつ
1人でPC4人までを押さえ込めるようにブロッキングを持たせてみた。
その間に後ろから魔法制御付きの範囲魔法で
PCを根絶やしにする戦法である。実際にこれは上手く行った。
近接攻撃が主体のPT相手にはなかなか有効な戦術そうだ。
もっともPCの魔術師のレベルも上がってきており、
また非常に打撃力の高いシューターが出てきたので
別のオプションも考えておかなければいけないだろう。
次こそ、一人くらいは喜びの野に送ってやりたいもんだ。

Comments

今更コメントというのも……遅すぎるかもしれませんが、楽しく読ませて頂きました。

ちなみに、某名物エルフNPCに私が容赦しなかったのは、あれが初見だったからなんですがw

PT内で意見が割れるのはいつもの事ですが、PLとしては方針固めはなるべく早いうちにしとくべきかなあとも思いました。クライマックスで揉めると、gdgdになりやすいので……。

Posted by: トヲル at September 1, 2009 04:13 PM

>トヲルさん
レスも遅れておりますが、オンセも止まっております。
ぎゃー。
そ、そろそろ…再開させますよ?

Posted by: pal at September 23, 2009 10:54 PM
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