›February 21, 2008

ZORO祭2008冬 2日目

Category: fes / 0 Comments: Post / View / 0 TrackBack

日が空くと、そのまま放置されて途中で頓挫するという
ありがちパターンに陥りそうだったので無理してでもカキコ。
先日実施された、祭の2日目のレポを書きたいと思います。
今回も前回と同じように、セッション内容を中心にしたレポにしようと思いますので、
それ以外の部分(と言っても、2日目は殆どリンクセッションで一日を過ごした訳ですが)は
Nartoun氏のblogをご覧いただくなどしてください。



2日目は祭のメインイベントとしてすっかり定着したリンクセッションで過ごす一日となる。
リンクセッションと言うのは、一つの大きなストーリーや世界観、
テーマの中において行われるセッション一つ一つが相互にリンクし、
最終的に一つに収束するという手法を用いて行われる、セッションスタイルのことである。

第2回目の祭(確か、2666冬祭の際)から実施されてきており、
今回でリンクセッションも5回目となる。
少し過去のリンクセッションを整理してみると、
まず初めて行われたリンセは門臥氏がグランドマスターを務めたクトゥルフ。
3卓に分かれて話が進み、平行的に他の卓の面子と情報交換をしながら
東京の危機に立ち向かっていくという内容は、非常にゾクゾクするものであった。
俺は崖から落ちて死んだが。

2回目のリンセは銀河アズマ氏グランドマスターによる、迷宮キングダムである。
卓を3つに分け、それぞれが一つの国家として、他の国々と時には協力し 、
また時には牽制しながら宗主国の野望を打ち砕くといった内容で、
それぞれの卓が国として一体感を持ち、非常に熱い中身であった。

3回目は、トーキョーN◎VAによるリンクセッションで、グランドマスターは門臥氏。
リンセ史上最多となる、4つのシナリオがそれぞれに絡み合う
複雑なN◎VAのセッションになった。
N◎VAという、リンクセッションとしては決して扱いやすいとは言えないシステムにおいても
美しいストーリーや演出面できらりと光る部分を見せ付けた。

4回目、前回の夏祭の際はRYO氏がグランドマスターのソードワールド。
野辺山基地という環境を最大限に活かし、冒険者の酒場をライブTRPG風に演出し、
パーティを組むところからプレイさせるなど、システム・シナリオはオーソドックスだったが、
なかなか趣向を凝らした演出で皆を驚かせた。

そして今回5回目は再び銀河アズマ氏がグランドマスターの、
d20システムを用いた3種のシステムによるリンクセッション。
それぞれ、D&D3.5e、d20コール・オブ・クトゥルフ、d20モダンという
非常に互換性の高いシステムだからこそ、
異種システム間でのリンクセッションが可能になったと言って良いだろう。

俺はアズマ氏マスターのd20モダン卓に組み込まれた。
同席したプレイヤーはNartoun氏、あんだしょー氏、たぁ暴君、ふんぐるい君の5名。
個人的にはバランス派プレイヤーが多く集まったかなという印象。
ここでd20モダンがどんなシステムなのかを説明せねばと思ったが、
面倒なのでアズマ君のカキコを引用させてもらおう。
以下引用。
『d20モダンは現代を舞台に、影の世界なる異界からやってきた
ゴブリンやコボルドをドゥカティやダットサンで轢殺したり、
オーガと銃撃戦を繰り広げたり、イリシッド(マインドフレイヤー)に
脳味噌喰われそうになりながらエスパー対決をしたりするゲームです』

なんてわかりやすい説明なんだろう。
前々から思っていたのだが、銀河アズマ氏という男の表現活動一般
(例えばイラストだったり、例えば彼の書く文章だったり)に関するセンスは
非凡であると言って良いと思う。俺はかなり好きだ。

さて、このセッションがどんな感じで進んだのかと言うと…
詳しくはNartoun氏のblogを見てくれとしか言いようが無い。
だって、あんなに上手くまとめられちまったらもうまとめようが無いじゃん。
彼が言うように非常に面白いセッションになったと思う。
勿論、特務局7改めロシアン5のノリの良さもその要因の一つではあったと思うが、
Nartoun氏も言うように各々が上手く役割
(単なるクラスやスキル的な役割だけではなく)を分担して演じ、
それが一つのPTとして機能していたことが何よりの要因だった気がする。

前述のNartoun氏はカリスマヒーローを選択し、
対人交渉のほとんど全てを一手に引き受け、
ロシアン5の作戦において強力なバックアッパーとなっていたし、
あんだしょーさんはタフヒーローな女性
(リンセ全キャラの中でも唯一の女性キャラ)を担当し、
異常な程の硬さを持った重戦車キャラで戦闘を引っ張った。
頭の方は少々残念な感じだったが。
たぁ暴君は戦闘のプロと言うことで、
あんだしょーさんのキャラとともに戦闘時には活躍を見せていた。
一方、通常時はPTの中では良識担当として
度々カオティックになりがちだったロシアン5を上手く制御していた。
ふんぐるい君のキャラはわりと万能系に近い存在。
特に知覚系の技能に優れ、潜入工作などを担当したり、
また警察官という表の顔を存分に活かしてリサーチを支援した。
そのわりには、潜入工作に失敗して大騒ぎを起こしたり、
結果トラックを強奪して逃げるハメになったりと、
なかなかのトリックスターっぷりを発揮していた。
で、俺はと言うと、キルギスという名前の13歳アスリート(槍投げ選手)という
わけのわからんキャラをプレイ。ちなみにこの歳で既に大卒。
選択したクラスはデディケートヒーローで、リサーチ系担当キャラ。
戦闘時は衛生兵として応急処置してまわり、
余裕があればロシアン5の代名詞とも言えるAKでフルオート連射支援を行う13歳。
どこの少年兵だ。
対人交渉力ではNartoun氏のキャストに劣り、
知覚系ではふんぐるい君のキャ ストに敵わない我がキルギス君だが、
器用貧乏で色々なことができるキャラと言うことで、
色々なところに首を突っ込んではリサーチを精力的に行ったつもり。
シナリオの展開はほぼ読みきっていたにも関わらず、
なかなか確証が得られなかったため、
最後の最後でキーパーソンに鎌をかけて真相を引き出すという賭けにでるなど、
今思うと綱渡りプレイだった。
このように個性的な5名のキャラクターが上手い具合に役割を分担すると共に
それぞれがしっかりとアイデンティティを確立してこともあり
PTとしてかなりしっかりと機能していたように思う。
これこそまさにTRPGの醍醐味と言えるのではないだろうか。

さて、リンクの部分がどうなっていたのかと言うと、
ロシアン5の活躍により、我々の世界に対する脅威は一旦取り除かれたのだが、
と同時に他の二つのシステム卓を含めて、
世界が宇宙規模でリンクするというのが今回のリンクセッションの肝。
宇宙規模だよ、宇宙規模。宇宙ヤバイ。スケールの大きさという点では過去最大級だ。
そこで、各卓のPTがバラバラになり、それぞれで新しいPTを組みなおし、
最後の決戦に挑むという少年ジャンプ的ななんとも燃える展開だったんだが、
d20モダン組はというと、D&D組には基本戦闘力で敵わず、
クトゥルフ組には正気度を使った必殺技が用意されていて
やっぱりd20モダン組より強い、みたいな。

俺のキルギスはヒーラーと言うことで別PTに組したんだが、
所詮応急処置しか使えないボーイは全く役に立たず、
目の前でハーフオークバーバリアンに死なれてしまった。
まぁ、仕方が無かったという面もある。

結局クトゥルフビーム(仮称)で難を逃れて無事勝利。
他の卓の連中もなんとか勝利を拾ったようだ。
こうして宇宙に再び平和がもたらされ、
我々は自分たちの世界へと無事に戻ることができた。めでたしめでたし。

とまぁ、ストーリーに触れないで大まかな流れを追うとこんな感じ。
リンクセッションのリンクの部分が最後の戦闘に限定されてしまったという部分が、
若干物足りなかったかもしれない。
とは言え、限られた時間内であれだけの大人数を捌いていくとなると
止むを得ない部分もあったと思う。
なによりも参加者が皆非常に楽しんでいたようだったので、
概ね成功したんじゃなかろうか。少なくとも俺はめっちゃ楽しかった。

ちょっと残念だったのは、コンディション不良な部分は仕方なかったとしても、
やはりプレイの最中にもろに眠られてしまうと、担当マスターとしては辛いものがあるな、と。
 
 
まぁ、そんなこんなでほぼ1日がかりのリンクセッションを終えて、
その後ダッシュで焼肉を食いに行ったりしてこの日は終了。
2日目も非常に楽しい時間を過ごすことができた。
しかし楽しい時間はなぜあんなにもあっという間に過ぎ去ってしまうんだろう。

Comments
Post a comment












Remember personal info?